グローバルヒストリーのなかの近代歴史学

平成26-28年度立教大学学術推進特別重点資金(立教SFR共同プロジェクト研究)

第6回研究会(2015年2月4日)

日時:2015年2月4日(水)17:00-

場所:立教大学池袋キャンパス太刀川記念館第1・第2会議室

報告者と報告タイトル:

1.中野弘喜(東京大学出版会)「史学の「理論」と「概論」-明治期歴史叙述方法論の振幅」(仮)
2.太田智己(東京藝術大学)「1930~50年代の美術史学文献史学への接近」(仮)

 

 本報告は、先だって史学会大会で設けられたシンポジウム「近代日本のヒストリオグラフィー」(http://historiographyinglobalhistory.hateblo.jp/entry/2014/09/02/082059)の継続となります。

 

 参考文献

 

重野安繹と久米邦武―「正史」を夢みた歴史家 (日本史リブレット人)

重野安繹と久米邦武―「正史」を夢みた歴史家 (日本史リブレット人)

 

 

 

太田智己「日本美術史研究の「科学」化志向—1930年代を中心に」『美学』第243号(2013年)49-60頁

http://ci.nii.ac.jp/naid/110009688620

 

トークイベント 『一揆の原理』から『戦争の日本中世史』まで(2015年1月8日)

日時:2015年1月8日(木)15:00-16:30
 
場所:立教大学池袋キャンパス10号館X202教室
講演者:呉座勇一(東京大学
講演タイトル:トークイベント 『一揆の原理』から『戦争の日本中世史』まで 
聞き手:小澤実(立教大学
 
講演者の呉座勇一氏は、著書『戦争の日本中世史‐「下剋上」は本当にあったのか』(新潮社)で第12回角川財団学芸賞を受賞された。前著『一揆の原理』(洋泉社)から『戦争の日本中世史』に至るまでの執筆の動機・背景について、トークイベント形式でお話しいただく。日本中世における戦争と平和の問題から、現代日本における歴史学と一般社会との関係のあり方まで幅広く論じられることであろう。聞き手は西洋中世史の小澤実氏にお願いしている。
 

 

戦争の日本中世史―「下剋上」は本当にあったのか―(新潮選書)

戦争の日本中世史―「下剋上」は本当にあったのか―(新潮選書)

 

 

 

戦争の日本中世史: 「下剋上」は本当にあったのか (新潮選書)

戦争の日本中世史: 「下剋上」は本当にあったのか (新潮選書)

 

 

 

一揆の原理 日本中世の一揆から現代のSNSまで

一揆の原理 日本中世の一揆から現代のSNSまで

 

 

 

日本中世の領主一揆

日本中世の領主一揆

 

 

公開講演会「平清盛と中世日本 歴史学とテレビ」(2014年12月18日)

日時:2014年12月18日(木)18:30-

場所:立教大学池袋キャンパス14号館D201教室

講師:本郷和人東京大学史料編纂所教授)

講演タイトル:平清盛と中世日本 歴史学とテレビ

司会:佐藤雄基(立教大学文学部准教授)

 

本講演会は立教大学文学部公開講演会として開催予定ですが、本研究会も後援いたします。本郷氏は東京大学史料編纂所教授として鎌倉幕府に関する根本史料・研究書・専門論文を刊行する一方で、一般向けの著書も多数著されています。またその専門知識を生かし、2011年度NHK大河ドラマ平清盛」の学術監修もつとめられました。今回の講演では、専門家が、平清盛という歴史的人物に対し、歴史家として、またドラマ監修者として、どのように向き合ってきたのかをお話しいただきます。

第5回研究会(2015年1月15日)

日時:2015年1月15日(木)18:30-

場所:立教大学池袋キャンパス12号館地下第1会議室

報告者:佐藤公美(甲南大学

報告タイトル:「離れた比較史」の可能性:日欧中世比較封建制後の方法と課題(仮)

 

報告者の佐藤さんは、京都大学ミラノ大学の双方で博士号をとられました。比較封建制後の関心の推移、研究テーマの変遷を、どのように生産的な比較史に結びつけるかについて、比較史の方法論も含めてお話いただきます。

 

 

シンポジウム「近代日本のヒストリオグラフィー」

史学会日本近現代史部会シンポジウムとして、明治期日本で、「歴史を書く」という営みが持っていた意味を考えるシンポジウムを開催いたします。本共同研究参加者の佐藤雄基が報告者として、また松沢裕作が司会として参加いたします。

 

 日本の明治期は、(いつの時代もそうであるように)多様な歴史記述のあり方が併存・競合する時代であると同時に、いわゆる「アカデミズム史学」というかたちで、大学を主たる拠点とする歴史研究が、学術の一分野として姿をあらわしてくる時代という特色を持っています。  

 シンポジウムのコーディネーター(松沢)は、アカデミズム史学の自立、大名華族の家史編纂、史料編纂事業と古文書学という三つのテーマからなる報告と、政治思想史分野の研究者によるコメントをを通じて、多様な書き手により記述された多様な歴史の相互の関係について考える手がかりを提供することができれと考えています。

 

日時 2014年11月9日 13時30分~ 

会場 東京大学本郷キャンパス 法文2号館2番大教室

報告

廣木尚  「1890年代のアカデミズム史学 ―自立化への模索」

寺尾美保 「明治期島津家における家史編纂事業

佐藤雄基 「明治期の史料採訪・編纂と古文書学」

コメント 河野有理

司会 松沢裕作

(松沢)

第4回研究会(2014年12月4日)

日時:2014年12月4日(木)18:30-

場所:立教大学池袋キャンパス12号館地下第1会議室

報告者:根占献一(学習院女子大学

報告タイトル:歴史学におけるルネサンスーその概念をめぐって

 

 

東西ルネサンスの邂逅―南蛮と禰寝氏の歴史的世界を求めて (ルネサンス叢書)

東西ルネサンスの邂逅―南蛮と禰寝氏の歴史的世界を求めて (ルネサンス叢書)

 

 

 

 

第3回研究会(2014年12月3日)

日時:2014年12月3日(水)19:00-

場所:立教大学池袋キャンパス14号館6階D602教室

報告者:伊川健二(成城大学

報告タイトル:大英図書館が所蔵する前近代日本関係史料について

第3回研究会は立教大学日本学研究所の例会としても開催されます。

http://www.rikkyo.ac.jp/events/2014/12/15308/

 

伊川博士は、日本側だけではなく、ヨーロッパの言語資料も駆使して中近世日本を同時代の東アジア史・世界史の中に位置付けるお仕事をされている希有な研究者です。日欧双方の研究者のご参加をおまちしております。

 

大航海時代の東アジア―日欧通交の歴史的前提

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