グローバルヒストリーのなかの近代歴史学

平成26-28年度立教大学学術推進特別重点資金(立教SFR共同プロジェクト研究)

シンポジウム「近代日本のヒストリオグラフィー」

史学会日本近現代史部会シンポジウムとして、明治期日本で、「歴史を書く」という営みが持っていた意味を考えるシンポジウムを開催いたします。本共同研究参加者の佐藤雄基が報告者として、また松沢裕作が司会として参加いたします。

 

 日本の明治期は、(いつの時代もそうであるように)多様な歴史記述のあり方が併存・競合する時代であると同時に、いわゆる「アカデミズム史学」というかたちで、大学を主たる拠点とする歴史研究が、学術の一分野として姿をあらわしてくる時代という特色を持っています。  

 シンポジウムのコーディネーター(松沢)は、アカデミズム史学の自立、大名華族の家史編纂、史料編纂事業と古文書学という三つのテーマからなる報告と、政治思想史分野の研究者によるコメントをを通じて、多様な書き手により記述された多様な歴史の相互の関係について考える手がかりを提供することができれと考えています。

 

日時 2014年11月9日 13時30分~ 

会場 東京大学本郷キャンパス 法文2号館2番大教室

報告

廣木尚  「1890年代のアカデミズム史学 ―自立化への模索」

寺尾美保 「明治期島津家における家史編纂事業

佐藤雄基 「明治期の史料採訪・編纂と古文書学」

コメント 河野有理

司会 松沢裕作

(松沢)