グローバルヒストリーのなかの近代歴史学

平成26-28年度立教大学学術推進特別重点資金(立教SFR共同プロジェクト研究)

小澤編『近代日本の偽史言説』(勉誠出版、2017)刊行!

2015年11月に本プロジェクトで開催しましたシンポジウム「近代日本の偽史言説 その生成・機能・受容」に基づく論集が、勉誠出版より刊行されます。

 

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当日の報告者内容を大幅に書き加え、3名の新規寄稿者の論考も掲載しています。

 

目次

序 章 偽史言説研究の射程  小澤実

第1部…地域意識と神代史
第1章 偽文書「椿井文書」が受容される理由  馬部隆弘 
第2章 神代文字と平田国学  三ツ松誠 
第3章 近代竹内文献という出来事―〝偽史〟の生成と制度への問い  永岡崇 

第2部…創造される「日本」
第4章 「日本古代史」を語るということ―「肇国」をめぐる「皇国史観」と「偽史」の相剋  長谷川亮一 
第5章 戦時下の英雄伝説小谷部全一郎『成吉思汗は義経なり』(興亜国民版)を読む  石川巧 

第3部…同祖論の系譜
第6章 ユダヤ陰謀説―日本における「シオン議定書」の伝播  高尾千津子 
第7章 酒井勝軍の歴史記述と日猶同祖論  山本伸一 
第8章 日猶同祖論の射程―旧約預言から『ダ・ヴィンチ・コード』まで  津城寛文 

第4部…偽史のグローバリゼーション
第9章 「日本の」芸能・音楽とは何か―白柳秀湖の傀儡子=ジプシー説からの考察  齋藤桂 
第10章 原田敬吾の「日本人=バビロン起源説」とバビロン学会  前島礼子 
第11章 「失われた大陸」言説の系譜―日本にとってのアトランティスムー大陸 庄子大亮 

偽史関連年表 
あとがき

 

シンポ当日の様子は『立教大学日本学研究所年報』14・15号をご覧ください。

 

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