グローバルヒストリーのなかの近代歴史学

平成26年度立教大学学術推進特別重点資金(立教SFR共同プロジェクト研究)

公開シンポジウム「外国史家が読み解く『近代日本のヒストリオグラフィー』」(2016年3月6日)

シンポジウム:外国史家が読み解く『近代日本のヒストリオグラフィー』

日時:2016年3月6日(日)13時ー17時
場所:慶應義塾大学三田キャンパス大学院棟313教室 
主催:基盤研究(A)「原史料メタ情報の生成・管理体系の確立及び歴史知識情報との融合による研究高度化」
共催:立教SFR「グローバルヒストリーのなかの近代歴史学

 

 

 松沢裕作編『近代日本におけるヒストリオグラフィー』(山川出版社、2015)が刊行された。「歴史をいかに叙述すべきか」を模索していた時代、すなわち近代歴史学の成立とその知見に基づく歴史記述の誕生に焦点を絞った日本初の論集である。本シンポジウムでは、この記念碑的な論集を、それぞれの分野における学知のありかたに関心を持つ西洋中世史・古文書学、西洋近代史、中国史の専門家が読み解くことにより、交流史並びに比較史的観点から、日本における歴史学と歴史記述の意義を明らかにしたい。編者による論点開示、3人の評者によるコメントののち、8人の執筆者を含めたフロアを交え討議を行う。

 なお本シンポジウムは現代史研究会と共催であり、当研究会の3月例会にもあたる。

 

プログラム

13:00-13:10 はじめに:小澤実(立教大学文学部准教授)
13:10-13:30 松沢裕作(慶応義塾大学経済学部准教授)

 『近代日本のヒストリオグラフィ―』の意図と達成
13:30-14:00 コメント1:菊地重仁(青山学院大学文学部准教授)

 近代日本におけるヨーロッパ中世研究:ドイツ歴史学界との関わりから
14:15-14:45 コメント2:小山哲(京都大学大学院文学研究科教授)

 「史学史」の線を引き直す――ヒストリオグラフィーにおける「近代」をどう捉えるか
14:45-15:15 コメント3:岸本美緒(お茶の水女子大学大学院人間文化創成科学研究科教授)

 近代東アジアの歴史叙述における「正史」
15:30-17:00 総合討論

 

『近代日本のヒストリオグラフィー』目次

はしがき(松沢裕作)
第1章「修史局における正史編纂構想の形成過程」(松沢裕作)
第2章「明治期の史料採訪と古文書学の成立」(佐藤雄基)
第3章「明治期島津家における家史編纂事業」(寺尾美保)
第4章「1890年代のアカデミズム史学―自立化への模索」(廣木尚)
第5章「史学の「純正」と「応用」―坪井九馬三にみるアカデミズム史学と自然科学の交錯」(中野弘喜)
第6章「「社稷」の日本史―権藤成卿と〈偽史〉の政治学―」(河野有理)
第7章「1920年、茨木キリシタン遺物の発見」(高木博志)
第8章「1930~50年代の美術史学歴史学」(太田智己)

  

近代日本のヒストリオグラフィー (史学会シンポジウム叢書)

近代日本のヒストリオグラフィー (史学会シンポジウム叢書)